熊本を代表する三大名物である「辛子蓮根」、「馬刺し」、「いきなり団子」
前回の辛子蓮根に続き、今回は「馬刺し」についてご紹介します!
【熊本の馬刺し文化も、加藤清正公のおかげだった!?】
熊本名物としてお馴染みの馬刺し。
地元スーパーでも並ぶ食材ですが、他県の方には珍しく見えるそう。
ブログ担当の私は、他県出身の友人からの
「えっ!馬を食べるの!?」
という発言に、逆に驚いてしまったのをよく覚えています。
その後、馬刺しの美味しさにすっかり虜になったその友人と、馬刺しを食べられる店を”探検”するのが恒例に…、というのは良い思い出です。
馬刺しの起源には複数の説があるそうですが、最も有名なのは熊本藩の初代藩主、加藤清正にまつわる話です。
朝鮮出兵の際に食料が底をついたため仕方なく軍馬を食べたところ、その味の良さに驚き、その後も馬刺しや馬肉を好んで食べたというもの、だそうです。
加藤清正は馬を愛していた方と言われているので、きっと断腸の思いだったのではないでしょうか。
明治時代に入ると西洋文化の影響で肉食が広まり始め、戦後の食糧難で馬肉を食べ始めたことで広く一般に伝わり、昭和30年代には飲食店でも扱うようになったそうです。
そして、「熊本といえば馬刺し」と言われるほどに、全国でも知られる存在になったのです。
戦場での食料、戦後の食糧難。
非常時を乗り越えるための知恵と、命をつなぐための工夫。
そんな先人たちの思いが、今の馬刺し文化にもつながっているのですね。
【部位ごとに変わるその美味しさ】
部位ごとに違った美味しさが味わえるのも馬刺しの魅力。
フタエゴ、タテガミなど、馬刺し特有の呼び方もあり、その特徴を知るとより馬刺しを楽しめますよ。
赤身
最もオーソドックスで、馬肉本来の味わいを楽しめるのが赤身です。
むちっとした弾力を噛みしめるめほどに、馬肉の旨みと味わいが広がり、なんだか活力が湧いてくる・・
脂が少ないため、ヘルシー志向の方にもおすすめです。
フタエゴ
馬1頭から少ししか取れない大変希少な部位で、豚肉で言うとバラに当たります。
脂身がお肉を挟んでおり、白、赤、白の三層になっているのが特徴。
お皿に盛り付けると、紅白が交互に並び、いかにも希少部位!という感じで、なんだかおめでたい見た目です。
独特の歯ごたえと、白い部分の脂身の甘み。
そして赤身の旨味が凝縮された味わいが特徴です。
タテガミ
真っ白でインパクト抜群のタテガミは、その名の通り馬のたてがみが生えている部分の中のお肉です。
独特の「コリコリ」、「シャキシャキ」とした歯ごたえと、口の中でとろけるような脂の旨味が特徴です。
その見た目からなんだか脂っこそうに思いますが、あっさりしていて脂っこさはなく、ほんのりとした甘みがクセになる味です。
「この赤身はどんな味だろう」
「口の中でとろける!」
一つひとつ確かめるように味わい、その奥深さに舌鼓を打つ。
そんな贅沢な時間が、馬刺しを食べる最高の醍醐味です。
いかがでしたか?
熊本城を築き、今の熊本の礎を作り上げた加藤清正公は今でも県民の誇りですが、馬刺しの始まりにも清正公がかかわっていたのですね。
低脂肪、低カロリーで高タンパク。
鉄分やカルシウム、亜鉛などミネラルも豊富。
美味しさはもちろん、栄養価も高く、心も体も満たされる・・
熊本にお越しの際にはぜひ、本場の馬刺しをお楽しみください。
また、通販でお取り寄せした馬刺しを、ご自宅にいながら堪能するのもとても贅沢な時間です。
馬刺し、辛子蓮根と並ぶ熊本三大名物の1つ、「いきなり団子」はこちらからどうぞ
